ライン

B級リビルト
ツィーター

良くジャンクSPなんかで「ツィーター音出ません」とかツィーター断線」とか
タダみたいな値段で売ってるのを見ますがコーン型のSPは難しいでしょうが
ソフトやハードなどのドームタイプでしたら簡単に分解出来ますので
廃棄の前にのぞいてみましょう。
過入力でボイスコイルをとばした!なんていうのは分かりませんが
かなりの確率で直っちゃいますよ。
ツィーター修理、挑戦してから捨てましょう。

DENON  SC−R33
Lo−D   HS−11D
SONY    SS−G7
SONY    SS−G5
JBL    Control 5
CORAL     X−Z
TANNOY     E11
TRIO    LS−700
KENWOOD LS−990AD

YAMAHA  NS−690
TRIO     LS−100
VICTOR Zero50Fine

「音出ました」で買ったらツィーターが死んでた
Lo−D HS−11Dと



同じ説明に以前引っかかって屋根裏で熟成、
時が来るのをじっと待っていた 
DENON SC−R33

「音出ました」がジャンクスピーカーの場合
ウーハーだけかよ!

ジャンクアンプの場合
片chだけかよ!
の場合がまま有り、

「電源入った」
などは電源ランプが点いただけという
悲しい事もありますので

コメントに隠された裏を読み取らなければ
なりません(笑

SC−R33

ネットが有りますがこのネットは周りを樹脂かゴム
の様なもので固めてあり綺麗に取ることは不可能です。
あきらめてバリバリ取りましょう!

分解のコツはネジが有ったらゆるめる事です。
紙製のガスケットは切らないように気緒つけて。

ばらしたら配線の点検です
切れていたのは端子とコイルの中間でドライバー
の先です。
ここです。
(写真は修理後です)
腐食による断裂です

コイルから端子にいたる線は非常に細いですので
湿気などで簡単に朽ちていくようですね。

つないだ線はベル線でより線の物が有ったので
その中の1本を抜いてハンダをあてました。

私は普通のハンダごてしか無いので往生しました
が何とかくっつきました。

組み直して音出ししましたがいつもハードドーム
に慣れているのかちょっと物足りませんね

自然な音って言うんでしょうか・・・
箱はがっしり重くていいです。
(エンクロージャー褒めてもねぇ)
Lo-D HS−11D

エンクロージャーより取り外しパンチングネット
の外側のゴムリングを外すとネットは取れます
ネットが接着されていたら
筆などで溝に沿ってシンナーを
垂らせばすぐに取れます。
内側のビスを4本緩めるとマグネットが外れます
マグネット中央のグラスウールは接着されていました
ので取る必要も無いのでそのままです。

断線箇所を探しましょう。
今回は端子からコイルに入る接続部分の腐食でした
(写真は修理後です)

コイル部分を1〜2oとげ抜きで剥がして延ばし
ハンダで接続、の後元通りに組み立ててOK

くれぐれも銀色に輝くセンターキャップに
注意してください、


元気の良いツィーターです
Lo−D HS−11D その2

たまに鳴らしていましたがまた音が変です。

直してない方のツィーターが逝ってます。

仕方が無いので割ってみましたが同じ箇所
のコイルから表に出る接続部でした。

カリカリ削って立たせハンダがのるように
被膜も削ります。

立ってるのわかるかなぁ〜

1本目と同じくとげ抜きで少し引っ張って
ほどき、ハンダを当てました。

テスターで確認し、元どおりに組んでOK!

これで2本ともツィーターに手が入りましたが
このHSー**Dのシリーズの物は注意が
必要ですね、

(注意もなにも84年発売の20年前のSP
ですので現役はあまり無いでしょうが・・・。)
SONY SS−G7


ツィーターが1本逝ってます、
でも憧れのSONY SS−G7だ
ええーい!買っちゃえ〜!
直してやる〜!

まずスコーカーと一緒に取り付けてある板を
ヘキサゴンレンチで外し、続いてツィーター
取り付けビスを緩めるととおにぎり
のようなマグネットと共にゴロンと外れます。

さてマグネットを外しましょう、

まずSPの枠とプラスチックのデフレクターの
間に精密ドライバーを数ヶ所差し込んで
外しちゃいます。

デフレクターは接着されているだけですので
簡単に外れると思いますが、ここだけは
安っぽいプラスチックですので割ったり欠けたり
しないように気おつけてくださいね。

マグネットの取り付けビスを緩めます。

ビスの頭に接着剤が入っていますので
滑ってドライバーの先でハードコーンを破った!
なんて事のないように。

はい!
ばらせるのはここまでです。

キャップの内側です。

断線箇所をテスターで探します、

溶断であれば目視で分かると思われますが
コイル部分に形跡が無ければ端子からコイル
の間、もしくはその接続部分でしょう、

場合によってはガスケットを剥がして調べます。

今回はどうもこの接続部分が怪しいですね

ドライバーの先で皮膜を削って確認、
腐食による接触不良のようです。
(写真はガリガリ削った後です)

ハンダを当てて修復、

やっぱり細いハンダゴテ買っとっきゃよかったぁ

手がプルプル震えます、拡大鏡の付いたメガネ
も欲しいなぁ。

テスターで確認。

元どおりに組みます。

プラスチックのデフレクターを接着して終了
修理成功!
よかったぁ〜

どうせならこのデフレクターもアルミにして
ほしかったなぁ〜
こんなとこケチるなよソニーさん
SONY SS−G5

「ツィーター片方音出ない」
を入手、
ウーハーは30cmでエンクロージャーは
かなり重く、フロントバッフルは
G7と同じデザインですが大きさは2周り違います。

早速ツィーターとスコーカーが取り付けられている
プレートを外します。

工程はG7と同じです。

マグネットとダイヤフラムを割った図ですが
紙製のガスケットがマグネット側に
張りついていた為、引き出し線が端子の
部分で引きちぎれてしまいました。

大事に至らずよかったぁ、

慎重にせねば・・。

チェックしてみると
コイルに入る接続部分が+、-共腐食断線
が確認出来ました
+、-側共こんな感じで切れてました。

コイルのエナメル線(古い言い方かな)
の被膜を削って次の2枚の写真のとおり
両方共コイルを1〜2o解いてハンダ処理しました。

テスターで確認して取り付けました、
後ろに写っているのはG7です、
写真ではあまり分かりませんが大きさは
全然違います。
G5はG7の隣のSPとほぼ同じでしかもその
SPはレンガのゲタを履いています。
JBL Control 5

こりもせずヤフオクにて「エッジがボロボロで
両方のツィーターから音出ない」というジャンクを落札、

早速割ってツィーターを取り外します。

エッジやダンパーのような物は存在せず
ダイヤフラムが直接ベーク板みたいなのに
張りつけてあります。

ドーム部分を指で押してみても
全く上下する気配無し、



こんなのを見てしまいました、
過大入力時の保護回路でしょうか
いくら吸音材がくっ付いていたとはいえ
普通に使ってこんなんなるぅ?

ツィーターの腐食断線と踏んでいたのですが
いやな予感、

もう片方は正常、
中にフィラメント状の物が入ってます、
照明バルブみたいな感じ。

たしかコントロール1と3にも入っていたはず。

エンクロージャーに取り付けるビス穴が開いた
プレートとベーク板は接着され、4箇所の突起で
位置決めされていますので
マイナスドライバーでこじって少しずつ離し
取り外します。

あぁ〜っっ!

やはりコイルが焼けています。

ダメだぁ〜

左右外してみましたが
両方共この有様で、腐食修理復活の筋書き
どおりにはいきませんでした。

こうなるともうダメでしょうが
でも廃棄はいつでも出来ますので
ジャンクSPで細いエナメル線が入手出来たら
コイルを巻きなおしてみようかなぁ、
と考えているところです。

今回は内部紹介ということで・・・。
ごめんなさい。
色々試してみましたが
コイルを巻きなおすというのは
不可能だというのが分かりましたので
コイルボビンごと替えてしまえ!
(なんと短絡的な・・・)
となりましてシンナーをたらして
綺麗に取ってしまいました。

同じ口径のボビンを付けたツィーター
の「ジャンク待ち」です。

〜つづく〜
CORAL X-Z

デザインはヤマハみたい、
是非 音を聴きたいです。

ゴム枠を外してネットも外します。

端子にハンダ付けしてある引き出し線を
離して3本のマグネット取り付けビスをゆるめます。

マグネットを離してプロテクター
も取り外すとダイヤフラムが取れます。

コイルから外部へ出る金属リングのところで
切れてました。
引き出し線はダイヤフラムと金属リングを
接着してある間を通ってましたので
剥がそうとしましたがうまく行かず結局
リングに溝を入れて通す事にしました。

写真は溝を掘って絶縁の為シリコンゴム
を塗っているので黒く見えます。

今思えば針などで穴を開けて通しても
良かったかなぁ、と、

さらに

このコイル、引き出し線はアルミ線です、
アルミは普通のハンダでは無理です。

ホームセンターなどで探してみましたが
アルミの接着はバーナーで行う物しか無く
溶接に近いです。

色々調べたり掲示板等で聞いた結果
何とか入手。

これです
これが無ければ
細かいアルミは絶対ムリ!

ハンダゴテでアルミがくっ付くなんて
感激しました!

なかなか接着せずにかなり焦りました、
よく表面を削ってやらないとやはりハンダが
のりません、
削りすぎてコイルの根元から切れたら
どうしようと手が震えます。

繋いだ線はいつもの同軸の編みこみ線を
1本抜いたヤツ。

ダイヤフラムなどの絶縁用にキズテープの
接着部分を小さく切って貼りました。

あとは組むだけ出す、プロテクターを
付けた状態です、
ヒョロヒョロと頼りなさそうな引き出し線
が見えますかな。

フレームに取り付けました。


黒の1o絶縁チューブに通して
端子にハンダ付け、

へこみは正常な方のユニットのように
アイボリー(新品時は白かもね)の
シリコンゴムで埋めましたが、
わざわざここを埋めるだけの為に
アイボリー色を1本買いました。

メタルネットを取り付けます。


直したスコーカーも取り付けて終了、

ネット越しに見れば、わからんわからん
TANNOY E11

両方のツィーターが立派に潰れたこの
ジャンクスピーカー、ダイヤフラムを
外そうとツィーターを外して見ましたが、
マグネットがプレートに直接カシメてあって
分解不可能です。

音を出すたびに気になってどうしようもない
ので ダメもと で無理やり割ってみました。

こういうふうにアルミのプレートに直接
4箇所カシメてあります、

前回はここであきらめましたが今回は
これを削ります。

グラインダーで絞めてある部分を削ります。

端子まで削っちゃいましたが
しょうがない、まぁ、いいか

マイナスドライバーでそっとこじって
割ってしまいます、

よかったぁ〜、綺麗に割れました。

よく見るとコイルのしゅう動ギャップに
オイルが入っていますね、

凹んでいるキャップを小さな電球の玉の
ガラス部分でなぞって戻します。


今回は完璧に凹んでいましたので
あとは残りますが形としては戻りました。

キャップの材質によっては割れてしまう物
も有ります。

プレートに戻してエポキシで固定します。

エンクロージャーに戻して完成!

あぁっ、やはり音は違いますね、
何故か耳に残っていたイヤな音が見事に
無くなっています、やはり形状は大事か、
(潰れ方にもよるよね)

この音、ビンボー高校生の頃買ったビクターの
レシーバーの音ににてるなぁ、
TRIO LS−700
両方のツィーターが鳴らず
片方のスコーカーも鳴らない、

いくらジャンクでもそんなSP買う奴いるんか?

Hi,私が買いました。

エンクロージャーに一目ぼれってやつかな。

眺めているうちにどーしても音を
聴いてみたくなりまして・・・。
とりあえず
鳴らないユニットは外してしまいましょう。
ゴム枠を取るとマグネット
取り付けビスが現れます。

凝った作りのプレートです、
マグネットを外すとダイヤフラムが
出てきます、

これはプレートとマグネットに
はさまれて固定してあるだけですので
引っ張るとすぐに外れました。
断線箇所を探します、
コイルは異常無し、

コイルの線がそのまま端子まで
引っ張って有りますが絶縁シートに
挟まれた部分の線が変色してます。
全部この調子で腐食していましたので
2本4箇所を修理して元どおりに
組み立てて終了、
非常にバラシ易いユニットで
修理にしやすく、写真を撮る間もなく
あっけなく終わっちゃいました。

アルミのプレートは結構酸化して
白い粉を吹いたようになっていますので
ピカピカに磨いてあげる予定です。

プレートを磨いてみました、
手で磨くと過労死してしまいますので
電動サンダーを使います。
120番の耐水ペーパーでキズを削り
400−600−1000番、そして最後は
2000番で磨くとかなり顔が映る
くらいにまでなります、仕上げは
グラインダーにフェルトバフを付け
青棒で仕上げます。

摩擦熱でプレートは触れないくらいに
熱くなりますが、
この青棒って熱くなって溶けないと
効果が出ないみたいです、

正しい使い方は知らないので全くの自己流、
なんかここだけ光って
浮いていますが自己満足。

気分的にツィーターの透明感が
増したような・・・(笑

一つ磨くとあれもこれも、
と磨きたくなるんですよね。
KENWOOD LS−990AD

LS−990ADは2セット目です、
ウーハーを張り替えて大きめの音で
エージングさせていると
途中から元気が無くなりました。

どうやらツィーターが逝ったようです、
早速外して割ってみました。

引き込み線が端子からコイルに行く
途中で腐食断線していました、


このダイヤフラムどーやって取るの?

端子からこの切り込みのトンネルを通って
真ん中のコイルまで引込み線が配線
して有ります。

今回すでに両方腐食断線していましたので
関係ありませんが端子と引込み線を
離してから端子を外さないと
引きちぎる事になりますので
注意が必要ですね。

何、これ
隙間にコイルが見えますが
きっちりと入っていますし
ダイヤフラムもコイルと密着している
ように見えます。

取り付けネジを
もう一度入れ、締めこんでいくと
プレートが浮いてきますので
取り外しましょう。

こんなんなっていました、
センターポールの直径は2段になっており
プレートとの間にダイヤフラムを挟んで
きっちりはまるようになっています.

コイルからの線をアルミハンダで
伸ばしておきます。

実はプレートを戻す時
マグネットの磁力に負けてしまい
ダイヤフラムは一瞬にして
潰れてしまいました。 ウェ〜ン!(ToT)

プレートを戻すのは慎重にやらないと、
という悪い見本でした。

これ、治具が無いとムリみたい・・。





まぁ、今回はコントロール5に続いて
構造紹介という事で・・・。
YAMAHA NS−690

2セット目の690だ
程度は凄く良いが値段もジャンク
にしてはチョット高め、、

「ガリ有り」と書かれていたが
家でチェックするとツィーター1本逝っていた。
ガリとかの前にもっと良く聴けよ!バカタレ!

「音出た」とか書いてウーハーだけ鳴った
なんて事はよく有るがユニット全部鳴らなければ
「音が出た」とは言わないんだよ!

いくらジャンクでもそれなりの値段は
付けているのだからもうちょっと
細かくチェックしてよ。

コイルから端子の間で腐食断線していた、

中は通せないのでV型に溝を掘り
アルミ用のミラクルハンダでつないで
端子に接続、絶縁を兼ねて接着剤の
スーパーXを盛る。

元どおりに取り付けて初代690を楽しむ、
このシリーズほんとに繊細な音だねぇ
やたらにはじけた感じが無いのが凄くいい!

690Vが有るのでどちらか放さないとかなぁ、
困った、撰べない、
TRIO LS−100

エッジはプレートに直接張り付いて
いますのでマイナスドライバーなどで
剥がします。

ハンダゴテで引込み線を端子から外し、

エッジは振動板にも張り付いていますので
シンナーで柔らかくして外します、
プレートの取り付けビスが出てきます、

プレートを外しダンパーにシンナーを
含ませ外します。

ダンパーを外すと振動板、コイル、が
まとめて取れます、

コイルボビン表面の引き込み線との
接続部分の腐食断線、
+・-両方ダンパーに穴をあけて
ミラクルハンダ付け、(アルミ線です)


ダンパーを接着して引込み線が
プレートに接触しないように
接着剤で浮かして張りつけて
元どおりに組み立てておしまい。

実は全部組み立ててエンクロージャー
に取り付ける前に点検したところ導通が
無く、もう一度バラすはめになり

おかげで振動板のエッジが接着剤で
汚れてしまいました。
原因は当然ハンダ不良ですが

最後の最後でしたので
かなり脱力しました、

チェックはまめに、以降気を付けます、Hi
VICTOR Zero50Fine

いつものように「音出た」で買ったが
リボンが片方逝っていた、

割ってみたら振動板にプリントされたような
コイルが切れている、更にシートも割れていた、

かなりショックでしたがミラクルハンダと
同軸網線で繋ぐ、

この作業、拡大鏡が無ければ不可能、

100均で買ってて良かったぁ、

予備ハンダのたびにコイル線が切れ
その間隔は徐々に2cm以上となり、

あきらめかけましたが何とか成功、
見た目はアレでしたが導通すりゃいいんです、

シートの割れは広がらないように
スーパーXを盛る、

元通り組み立てての音出しは
正常なユニットと比べても分からなかったです、


かなり没頭していたので
画像はこの2枚しかありません(笑

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