ライン


リビルト スコーカー

ダイヤフラムが取り外せるスコーカーしか直せないのでツィーターと
分ける必要も無いのですが、とりあえず・・・。

CORAL X−Z
VICTOR ZERO3
PIONEER S−9500
TRIO LS−700
ONKYO D−77XX
KENWOOD LS−990D
CORAL X−Z

ジャンク「片方ツィーター音出ない」

家でチェックしたところスコーカーも逝っていた。

見たところダイヤフラムですのでとりあえず
割ってみました。

メタルネットの周りのゴムを取り外して
慎重にネットを外し、マグネット取り付けビス
を緩めるとダイヤフラムは取れます。



コイルから外部に出るところで
腐食断線です、線というより
板状のものでした。

こんな板状の手持ちは有りませんが
裸線という訳にもいかないので
細い同軸線の中の部分だけ引っ張り出して
ハンダ付けしました。(より線)

枠に取り付けて端子にハンダ付けします。

ハンダ付けした端子部分のへこみを
エッジで使う黒のシリコンゴム
で埋めてやり、メタルネットを取り付けて
完成。
オリジナルとはチョット違いますが
音が出てナンボですし
ネットの中であまり分からないので
OKOK.

端子接続部をオリジナルのように
アイボリー(新品時は白?)のシリコンゴムで
埋め直してエンクロージャーに取り付け。
VICTOR ZERO 3

ジャンク「音出た」
家でチェックするとスコーカーが
両方逝ってました。

ダイヤフラムとコーンの複合ですので
ダメもとで割ってみます。

プラスチックのカバーが接着されています
剥ぎ取ります。

やはりコーンが接着されています、

カッターで端子に近いところを引き出し線
に注意しながら切ります。

コーンをめくって詰めてあったグラスウールを
よけて見ると、
有りました、腐食断線です。
他のSPも端子の部分で腐食して離れてました。
ここで直接繋ぐか一旦SPの外に出して端子に
ハンダ付けすれば良いでしょう。

コイルはダンパーでしっかりと位置決めされており
コーンの切ったところに接着剤を塗って
枠をつければコイルしゅう動で擦れる
事は無くOKのようです。

今回は断線の確認のみで終了としました。

PIONEER S−9500
音が出無くなった訳では有りませんが
大きめの音を出すと
スコーカーの音が歪みます。

聴けないほどでは有りませんが
気になりだしたらもうダメ、
エリッククラプトンがガラガラ声で
マライヤキャリーも奥様の声に聞こえます。

どこかに干渉しているような感じ、
ネットやネットの中のプロテクターでも
取り付けが緩んでいるかと思ったので
外してみました。


メタルネットの周りのゴムリング取ります、

メタルネットは接着してありますので
少しずつ離します。
メタルネットが接着してあるタイプは
再使用不能になる確率が高いので
よほどの覚悟がないと出来ません。

鳴らなければダメ元で出来ますが
今回、チョットチュウチョしました。
(綺麗に外せてよかったぁ〜)

4本足のプロテクターを外した状態で
音を出してみても変わりませんでした。

ドーム部分を軽く押してコイルの動きを
確認したところ何か変です、
コイルの振幅が少なく、しかも擦る音が
します。

ダイヤフラムを外します。

コレは綺麗に別れましたが
物によってはダイヤフラムやガスケットが
マグネット側に張り付き、
分解する時に引込み線を引きちぎる
場合が有りますので慎重に作業しましょう。
(引きちぎりの経験有り)
異物も無く、コイルの変形も有りません、

う〜ん、と唸りながらじっと見ていると
引込み線の接続ハンダの位置がおかしい
事に気がつきました。

写真中央のアルミリング、ダイヤフラムを
はさんで固定しているのですが
組み立て時はプレートと密着します、
その高さツライチでヨークが来ていますので
このリングの位置までは1o位の
コイルが振幅する隙間しか有りません。

だったらこんなハンダが盛って有ったら
ぶつかったり擦れたりするでしょうが。
というわけで

断線もしていないのにカットして少し解き
位置変更、
こちら-側
こちら+側

少し足りないので1cm位付けたし。

左右のユニットを修理、
あぁ〜銅線は楽でいいわぁ〜、

ジェルタイプの瞬間接着剤で固定してから
再度組み立て終了!
ドームを指で押してみても引っかかりは
有りません。

エンクロージャーにセットして音を出してみました、
歪み、干渉は無く大音量でも
いい仕事してくれます。

経年変化でダイヤフラムが引っ込んで奥に
入ってきたのでしょうか、
(そんなに変形もしてないですが・・・。)
設計ミス?
リコールになってもおかしくないような
トラブルですね。
(こういうトラブルは知らないうちに
設計変更マイナーチェンジして
知らん顔してる場合が多いですが。)


いずれにしても他のS−9500をお持ちで
同じ症状の方は手放す前に
やってみて!蘇ります。

ちなみにメーカーに問い合わせたところ、
スコーカーの在庫は無く、
修理も出来ないとの回答でした。
TRIO LS−700
ダイヤフラムではなく普通のコーンが
エッジで貼り付けてあるタイプ、

どうやらコイルか引き込み線の接合部で
断線しているようです。

エッジはラバーです、
普通エッジを押える枠は別なのですが
このユニットは一体ですので
枠を離すとエッジも一緒に取れました。

この隙間からダンパーの接着面に
シンナーを塗りこみ軟化させます。

同じくこの隙間からマイナスドライバー
を突っ込んでダンパーを少しずつ離します。
フレームからコーン、コイル、ダンパー
が離れました。

エッジがそのまま使えますので
組み立て時はとっても楽のハズ。

フレームの真ん中のスポンジは
ボロボロで古さを感じます。
コイルを目視点検しましたが
溶断箇所は有りません

コイルの下に有るハンダ2箇所が
引き込み線との接合場所ですが
おそらくここでしょう、
ってゆーかここしか有りません。

コーンとダンパーに挟まれた狭い場所で
コーン側に出たコイル線に接続する事
は出来ないようですので

コイルに直接接続して端子まで引っ張る
事にします。
ダンパーに入る所でちょん切ります
カッターなどでエナメルを剥いでおきます。
ジャンクSPから外しておいた
同じような太さのコイル線をハンダ付けし
ダンパーを通しておきます。
接着剤で固定しましょう。
(私はダンパー接着後に気がつきました)

後はコイルボビンが擦れないように
慎重にダンパーを接着して、出ている線を
端子にハンダ付け。

最後に枠と一体のエッジを接着して
テストシグナルCDを鳴らしてコーンを振幅
させてビビリや接触の無いように
調整しておしま〜い。

元気によみがえりました。
ONKYO D−77XX

両方のスコーカーダメだったこのSP
コーンタイプであまりやりたくないですが
割ってみましょう。

まず、ネットを外しましょう、
メタルネットの際にシンナーを塗って
ネット貼り付け部の接着剤に染み込ませ
柔らかくしてネットを外します。

一見ゴム枠に見える黒いリングは
ただ塗装してあるだけでした、
紛らわしい事すなっ!

少し待ってからネットを引き上げると
あっさり取れます。

この状態でエッジとプレートの間にも
シンナーをたらしておきます。

ひっくり返してフレームとプレートの間に
ドライバーを差込みこじって離します。

エッジが間に接着されていましので
切らないように慎重に、

その前に端子と編み込み線の
接続端子にハンダを当てて
離しておきます。

おっと、ダンパーを忘れていた、

接着箇所にシンナーを塗付して
しばらく置いておきましたが、
あまり柔らかくならず取れません

しょうがないのでダンパーの周りをカッター
を当てて切り取りました。

チョット雑な写真で恥ずかしい!
シンナーで柔らかくなっていたので
綺麗に切れませんでした、

断線場所はコイル線が編みこみ線と
接続される前のダンパーをくぐる所での
腐食断線、

コイルから編みこみ線にバイパス
させてやります。

導通を確認して元どおりに
組み立てます。

ダンパーは切って取り出したので
元の位置がハッキリしてます、
瞬間接着剤で所々接着して固定させただけ
でもずれる事無く、コーンを上下させても
全く問題有りません。


瞬間接着剤だけでもいいかな、
と思いましたが
補強の意味でエッジ製作の余っている黒の
シリコンゴムを充填しました。

あとでまた外すのイヤだし、ね、

エッジのフレーム側を接着します。

口径のわりにコイル径が大きく
ダンパーもしっかりしていますから
ほとんどズレず位置決めは楽です。

ユニットとプレートをエポキシで
接着します。

編みこみ線を端子にハンダ付けします。

あとはネットを張り付けると完成です。

とりあえずエンクロージャーに
取り付け鳴らしてみましたが
いい音が出てきました。

汚いアルミプレートが気になります、
KENWOOD LS−990D
メタルネットはペチャンコで
ダイヤフラムも半分の厚みに
つぶれていますが、まだ生きています、
勿体無いので戻してみます。

いつものようにメタルネット接着タイプは
シンナーを染み込ませ15分待機。
この時、樹脂の枠は少し侵されますので
完璧にマスキングするか
注射器での注入が良いようです。

15分後、引っ張ると綺麗に分かれます。

マグネットとプレートは穴が開いている
タイプですのでそこからマドラーで
突っついて治してもいいのですが
作業をしやすいようにばらしてみます。。

ダイヤフラムとコーンの併用ですので
どうかなぁ〜っと横から覗いたところ
一式取れそうなのでフレームの取り付け
ネジを外します。

ダンパーも一緒にまとめて分かれました。
(初めて見ました)



※修理前の画像では有りません
ダイヤフラムは半分くらいの高さまで
凹んでいました。

ダイヤフラムはコイルボビンと
一体形成品、
複雑なダイキャストフレームは不良品が
たくさん出ただろうなぁ〜


電球で内側からなぞります、
ある程度戻ったら外側からなぞります、
外からなぞると一段と滑らかになります、
当然どちらも反対側を指の腹で押しながら
電球で擦ります。

ダイヤフラムの材質が柔らかいので
失敗しませんでしたが、
触っただけで割れる物も有りますので
注意して確かめた方がいいと思います。

へこんだメタルネットも治して、
あとは取り付けるだけ、

かなりグシャッと凹んでいてダメかな、
と、思いましたが、折れていた跡は
分かるものの形は戻っており
音も問題有りません。


コーンを使っているのに割るのは
超簡単です、
今回はダイヤフラムの潰れを治しただけでした。

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