CORAL X−Z | |
ジャンク「片方ツィーター音出ない」 家でチェックしたところスコーカーも逝っていた。 見たところダイヤフラムですのでとりあえず 割ってみました。 メタルネットの周りのゴムを取り外して 慎重にネットを外し、マグネット取り付けビス を緩めるとダイヤフラムは取れます。 |
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コイルから外部に出るところで 腐食断線です、線というより 板状のものでした。 |
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こんな板状の手持ちは有りませんが 裸線という訳にもいかないので 細い同軸線の中の部分だけ引っ張り出して ハンダ付けしました。(より線) |
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枠に取り付けて端子にハンダ付けします。 |
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ハンダ付けした端子部分のへこみを エッジで使う黒のシリコンゴム で埋めてやり、メタルネットを取り付けて 完成。 オリジナルとはチョット違いますが 音が出てナンボですし ネットの中であまり分からないので OKOK. |
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端子接続部をオリジナルのように アイボリー(新品時は白?)のシリコンゴムで 埋め直してエンクロージャーに取り付け。 |
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VICTOR ZERO 3 | |
ジャンク「音出た」 家でチェックするとスコーカーが 両方逝ってました。 ダイヤフラムとコーンの複合ですので ダメもとで割ってみます。 |
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プラスチックのカバーが接着されています 剥ぎ取ります。 やはりコーンが接着されています、 カッターで端子に近いところを引き出し線 に注意しながら切ります。 |
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コーンをめくって詰めてあったグラスウールを よけて見ると、 有りました、腐食断線です。 他のSPも端子の部分で腐食して離れてました。 ここで直接繋ぐか一旦SPの外に出して端子に ハンダ付けすれば良いでしょう。 コイルはダンパーでしっかりと位置決めされており コーンの切ったところに接着剤を塗って 枠をつければコイルしゅう動で擦れる 事は無くOKのようです。 今回は断線の確認のみで終了としました。 |
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PIONEER S−9500 | |
音が出無くなった訳では有りませんが 大きめの音を出すと スコーカーの音が歪みます。 聴けないほどでは有りませんが 気になりだしたらもうダメ、 エリッククラプトンがガラガラ声で マライヤキャリーも奥様の声に聞こえます。 どこかに干渉しているような感じ、 ネットやネットの中のプロテクターでも 取り付けが緩んでいるかと思ったので 外してみました。 |
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メタルネットの周りのゴムリング取ります、 メタルネットは接着してありますので 少しずつ離します。 メタルネットが接着してあるタイプは 再使用不能になる確率が高いので よほどの覚悟がないと出来ません。 鳴らなければダメ元で出来ますが 今回、チョットチュウチョしました。 (綺麗に外せてよかったぁ〜) 4本足のプロテクターを外した状態で 音を出してみても変わりませんでした。 ドーム部分を軽く押してコイルの動きを 確認したところ何か変です、 コイルの振幅が少なく、しかも擦る音が します。 |
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ダイヤフラムを外します。 コレは綺麗に別れましたが 物によってはダイヤフラムやガスケットが マグネット側に張り付き、 分解する時に引込み線を引きちぎる 場合が有りますので慎重に作業しましょう。 (引きちぎりの経験有り) |
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異物も無く、コイルの変形も有りません、 う〜ん、と唸りながらじっと見ていると 引込み線の接続ハンダの位置がおかしい 事に気がつきました。 写真中央のアルミリング、ダイヤフラムを はさんで固定しているのですが 組み立て時はプレートと密着します、 その高さツライチでヨークが来ていますので このリングの位置までは1o位の コイルが振幅する隙間しか有りません。 だったらこんなハンダが盛って有ったら ぶつかったり擦れたりするでしょうが。 |
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というわけで 断線もしていないのにカットして少し解き 位置変更、 こちら-側 |
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こちら+側 少し足りないので1cm位付けたし。 左右のユニットを修理、 あぁ〜銅線は楽でいいわぁ〜、 ジェルタイプの瞬間接着剤で固定してから 再度組み立て終了! ドームを指で押してみても引っかかりは 有りません。 エンクロージャーにセットして音を出してみました、 歪み、干渉は無く大音量でも いい仕事してくれます。 経年変化でダイヤフラムが引っ込んで奥に 入ってきたのでしょうか、 (そんなに変形もしてないですが・・・。) 設計ミス? リコールになってもおかしくないような トラブルですね。 (こういうトラブルは知らないうちに 設計変更マイナーチェンジして 知らん顔してる場合が多いですが。) いずれにしても他のS−9500をお持ちで 同じ症状の方は手放す前に やってみて!蘇ります。 ちなみにメーカーに問い合わせたところ、 スコーカーの在庫は無く、 修理も出来ないとの回答でした。 |
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TRIO LS−700 | |
ダイヤフラムではなく普通のコーンが エッジで貼り付けてあるタイプ、 どうやらコイルか引き込み線の接合部で 断線しているようです。 |
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エッジはラバーです、 普通エッジを押える枠は別なのですが このユニットは一体ですので 枠を離すとエッジも一緒に取れました。 この隙間からダンパーの接着面に シンナーを塗りこみ軟化させます。 同じくこの隙間からマイナスドライバー を突っ込んでダンパーを少しずつ離します。 |
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フレームからコーン、コイル、ダンパー が離れました。 エッジがそのまま使えますので 組み立て時はとっても楽のハズ。 フレームの真ん中のスポンジは ボロボロで古さを感じます。 |
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コイルを目視点検しましたが 溶断箇所は有りません コイルの下に有るハンダ2箇所が 引き込み線との接合場所ですが おそらくここでしょう、 ってゆーかここしか有りません。 コーンとダンパーに挟まれた狭い場所で コーン側に出たコイル線に接続する事 は出来ないようですので コイルに直接接続して端子まで引っ張る 事にします。 |
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ダンパーに入る所でちょん切ります カッターなどでエナメルを剥いでおきます。 |
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ジャンクSPから外しておいた 同じような太さのコイル線をハンダ付けし ダンパーを通しておきます。 接着剤で固定しましょう。 (私はダンパー接着後に気がつきました) 後はコイルボビンが擦れないように 慎重にダンパーを接着して、出ている線を 端子にハンダ付け。 最後に枠と一体のエッジを接着して テストシグナルCDを鳴らしてコーンを振幅 させてビビリや接触の無いように 調整しておしま〜い。 元気によみがえりました。 |
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ONKYO D−77XX | |
両方のスコーカーダメだったこのSP コーンタイプであまりやりたくないですが 割ってみましょう。 |
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まず、ネットを外しましょう、 メタルネットの際にシンナーを塗って ネット貼り付け部の接着剤に染み込ませ 柔らかくしてネットを外します。 一見ゴム枠に見える黒いリングは ただ塗装してあるだけでした、 紛らわしい事すなっ! |
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少し待ってからネットを引き上げると あっさり取れます。 この状態でエッジとプレートの間にも シンナーをたらしておきます。 |
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ひっくり返してフレームとプレートの間に ドライバーを差込みこじって離します。 エッジが間に接着されていましので 切らないように慎重に、 その前に端子と編み込み線の 接続端子にハンダを当てて 離しておきます。 |
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おっと、ダンパーを忘れていた、 接着箇所にシンナーを塗付して しばらく置いておきましたが、 あまり柔らかくならず取れません しょうがないのでダンパーの周りをカッター を当てて切り取りました。 チョット雑な写真で恥ずかしい! シンナーで柔らかくなっていたので 綺麗に切れませんでした、 断線場所はコイル線が編みこみ線と 接続される前のダンパーをくぐる所での 腐食断線、 |
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コイルから編みこみ線にバイパス させてやります。 |
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導通を確認して元どおりに 組み立てます。 ダンパーは切って取り出したので 元の位置がハッキリしてます、 瞬間接着剤で所々接着して固定させただけ でもずれる事無く、コーンを上下させても 全く問題有りません。 |
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瞬間接着剤だけでもいいかな、 と思いましたが 補強の意味でエッジ製作の余っている黒の シリコンゴムを充填しました。 あとでまた外すのイヤだし、ね、 |
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エッジのフレーム側を接着します。 口径のわりにコイル径が大きく ダンパーもしっかりしていますから ほとんどズレず位置決めは楽です。 |
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ユニットとプレートをエポキシで 接着します。 |
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編みこみ線を端子にハンダ付けします。 あとはネットを張り付けると完成です。 とりあえずエンクロージャーに 取り付け鳴らしてみましたが いい音が出てきました。 汚いアルミプレートが気になります、 |
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KENWOOD LS−990D | |
メタルネットはペチャンコで ダイヤフラムも半分の厚みに つぶれていますが、まだ生きています、 勿体無いので戻してみます。 いつものようにメタルネット接着タイプは シンナーを染み込ませ15分待機。 この時、樹脂の枠は少し侵されますので 完璧にマスキングするか 注射器での注入が良いようです。 15分後、引っ張ると綺麗に分かれます。 マグネットとプレートは穴が開いている タイプですのでそこからマドラーで 突っついて治してもいいのですが 作業をしやすいようにばらしてみます。。 |
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ダイヤフラムとコーンの併用ですので どうかなぁ〜っと横から覗いたところ 一式取れそうなのでフレームの取り付け ネジを外します。 ダンパーも一緒にまとめて分かれました。 (初めて見ました) ※修理前の画像では有りません ダイヤフラムは半分くらいの高さまで 凹んでいました。 |
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ダイヤフラムはコイルボビンと 一体形成品、 複雑なダイキャストフレームは不良品が たくさん出ただろうなぁ〜 |
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電球で内側からなぞります、 ある程度戻ったら外側からなぞります、 外からなぞると一段と滑らかになります、 当然どちらも反対側を指の腹で押しながら 電球で擦ります。 ダイヤフラムの材質が柔らかいので 失敗しませんでしたが、 触っただけで割れる物も有りますので 注意して確かめた方がいいと思います。 |
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へこんだメタルネットも治して、 あとは取り付けるだけ、 かなりグシャッと凹んでいてダメかな、 と、思いましたが、折れていた跡は 分かるものの形は戻っており 音も問題有りません。 コーンを使っているのに割るのは 超簡単です、 今回はダイヤフラムの潰れを治しただけでした。 |
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