ライン


JBL 
Control 5 そのB

今回はセーム皮ではなくホームセンターなどで売っている
シリコーンシーリング材を用いました、固まるとゴム状に
なり、縮むことも無く期待できます。

オークションなどでControl5のエッジは1枚2,500円で出品されていて
それ以上に材料費はかかっているような気がしますが
細かい事は言わないように、

市販品では味わえない面白さ、いい加減、現物合わせ、は
B級ならではの楽しさできっと作ってみたくなるはず?です。
用意した物は綿ジャージ、厚さ5oベニヤ板、
このベニヤ板はカセットデッキのベルト製作で使用した物です。
シリコーンシーリング材、スティックのり、太さ8〜10o位のケーブル、筆、ラッカーシンナー、などでシーリング材
を出す為のガンも必要ですね。

ベニヤをベースとなる物に貼り付けます、
たまたま家に有ったスポンジのフロアー材
のような物がありましたのでそれを使用。

ケーブルなどの材料を用意。

2oのより線が3本入っているケーブルと
同じく4本入っているケーブルで、直径が
少し違っているのでどちらかを現物合わせで
使用。

ケーブルを適当な長さに切ってセットします。

今回は約10oの太い方のケーブルを使用、
塗るシリコンゴムの厚さの分を考えると
ちょっと細めがいいかも、

使用する丸に合わせて
中の丸をはさみ込むように
入れます。

ここでトラブル、
ベースが柔らかい為にケーブルの高さが
均一になりません、
上から押し付けるとベースに沈み込んで
まるでだめ男(知ってる方はかなり年配!笑)

ベースを合板に変えました、

ケーブルをセットします、今度は逆さにしたりして
充分押し付けて高さが均一になりました。

ケーブルの内側と外側のベニヤにのりを塗ります。
(写真は内側のベニヤが写っていません)
ケーブルに沿って際だけでいいです、
全面に塗ってしまうと後で大変ですので。

のりは接着力の弱いこの
スティックのりを使いました、

接着力が強いと一番最後に型から離す時に
かなり苦労すると思います。

なにか良い接着方法が有ったら
教えて下さい。

型にそって押し付けて布が浮いてこない
ように密着させます。

布の上からシーリング材を塗ります。

ガラス瓶のなかにシーリング材とラッカーシンナー
を少し入れて塗りやすいように粘度を下げてみました。

原液そのままだと塗りにくいうえに筆と布の
抵抗で際の部分が浮いてきます、

かなりイライラします、ま、気が短いせいも
あるんですが・・。

一回塗った後ですがまだ繊維の毛羽立ち
が感じられます、

一回目を乾かすと形が落ち着き
崩れないので安心して二回目を塗れます。

ある程度乾いたら
二度塗りします、
たっぷり塗りましょう。

たっぷりといってもほどほどですよ
薄いのは後で重ねられますが厚すぎは
どうにもなりません。
硬すぎて鼻をつまんだような広がりのない音に
なりますよ。

これは数枚作った後で気がついたのですが
この綿ジャージは四方に伸びる
訳ではなく、伸びる方向が横とすると
縦には伸びません、
ですので出来上がったエッジは
山の部分を指でつまんでみると
「上下」と「左右」で硬さが違います。

音に影響あるかどうかは分かりませんが
とりあえずそうなるという事です。

乾いたらユニットの形に切り取って完成!

縮みも無くなかなか良い出来です。
硬すぎず、柔らかすぎず復元力もいいですねぇ〜。

ハケ塗りなので表面が荒れていますが
それはしょうがないでしょうね。

難点は若干ゴムの薄い所と厚い所が感じられ
手作業の限界を感じます。
薄い所はもう一度塗ってなるべく均一に
なるよう調整します。

まだユニットには取り付けておりませんし
当然音も出しておりません。

でも、このシリコンゴムって接着剤でくっ付く
のかな、ちょっと心配。

やはり接着力は低くはがれて来ますが
剥がれてきたらその時考える事にして
とりあえず組んでしまいました。

見た目は丁度JBLなんかによくある
ゲル状のダンプ材を塗ったような
少しでこぼこの有る光沢で◎
(メタルネットを付けるとあまり見えないけど)

親ばかでしょうかね。

シリコンシーラントは塗装が出来る物と
出来ない物が有り、今回使ったのは出来ない
タイプです、
塗装が出来るという事は接着剤も良くくっ付く
と言う事かもしれないので今度試して
みようと思ってます。

音出しして驚きました、
セーム皮より輪郭のはっきりとした
音が出てボーカルはさらに前に出てきました。
全体が締まっていて良いです、
更に低域も申し分有りません。

ゴムとセーム皮の質量の違いでしょうか、
これは気のせいでは有りません、私にも
分かるくらい今までのセーム皮の2セットとは
音色が違います。
SPセレクターで瞬時に切り替えて比べましたので
よく有る「気がする」ではなく
明らかに違います。(しつこい)

セーム皮製はシリコンゴム製と比べて
良く言うと
「軽快」 「広がりの有る」
悪く言うと
「艶が無い」 「しまりの悪い」
と言ったところでしょうか、
コーンの制動があまい感じがします。

セーム君の悪口ばかり書きましたが
決してセーム皮が悪い訳では有りませんよ
そのセーム皮の開放的な音が良くて
3セットも買っちゃった訳ですからね。

まぁ 好みの違いでしょうが正直エッジで
ここまで違うとは思いませんでした。

最初にセーム皮に張替えたセットも
再度このエッジに張り替えました。

ついでにLX−44も型から作っちゃおうかなぁ

結局3セットとも張替ました。
満足満足!

3セット作るとコツが分かってきます、
やはり3セット目が一番出来がよろしいようです。

隣のLX−44も勢い製作中!

戻る

inserted by FC2 system